◆かつらむき
選手宣誓後、早速、初級の部から実技が始まります。
内容は、かつらむき(大漁網)、笹切りと巻物。
材料は、大根、笹4枚・マグロ・玉子・干ぴょう・キュウリ・桜でんぶ・海苔を使い、制限時間50分の間に作り上げます。
大会開始前、材料を入念にチェックする選手達(左写真)。
この時点から審査は、始まっております。
「始め!」の合図で、競技開始。
最初にかつらむきから始めます。

選手の作業を真剣に
審査する中村社長
かつらむきは、板前修業の基本中の基本。
大根を左手で材料を回しながら右手の包丁で薄く剥きます。

選手の作業を真剣に
審査する工藤繁毅(しげき)様
練習では、上手にできた選手達は、緊張のあまり手が振るえて、思うように庖丁を使うことができない様子も伺えました。
しかし、さすがそこは職人、落ち着きを取り戻しておりました。
◆笹切り
次は、かつらむきが終わった選手から笹切りの作業に入ります。
鶴・亀・剣笹・セキショウの形に笹を切ります。
選手達は、亀の甲羅や鶴の羽など細かい作業に息を止めながら笹を切っていきます。
その後ろで先輩方もジッと後輩の作業を見守ります。
◆巻物
笹切りが終わるといよいよ最後の工程、巻物に取り掛かります。
巴・四海・菊水・カッパ・鉄火・お子様の6種類作ります。
順調に巻物を作っていた選手達は、「残り時間10分!」と、告げられると少し焦りも見られましたが、一生懸命取り組んでおりました。
制限時間50分内に完成させることができたのは、8名中4名の選手。
時間を過ぎると1分ごとに5点減点されるのですが、それでも諦めずに自分の作品を最後までやりとげる様子がとても印象的でした。
中には、高さの違う巻物や海苔にシャリが付いたまま等の作品もあり、厳しいチェックが待っております。
審査は、作品だけに限らず、最後の後片付けも評価されます。
さぁ、初級は誰が入賞されたのでしょうか?
後程、閉会式に受賞者の発表がされます。
◆初級の部作品紹介